OMNI-CHANNEL UX / BUSINESS & PRODUCT IMPACT
物理・デジタルの接点を一つの顧客ジャーニーとして再設計し、UXを事業成果につなげた。
課題は、個々の画面を改善することではありませんでした。顧客は物理・デジタルの複数接点を行き来している一方、組織側ではそれぞれを別のプロダクトとして扱っていました。
私はジャーニー全体を対象にUXをリードし、どこで文脈が失われ、どこで顧客が同じ作業を繰り返し、どの改善が体験と事業成果の両方につながるかを整理しました。
キオスク・モバイル・Webを個別最適化するのではなく、エンドツーエンドの顧客ジャーニーとしてUX戦略をリード。
チャネル間の継続性をプロダクト要件とし、Context維持、重複作業の削減、次の行動の明確化を優先。
より一貫したオムニチャネル体験を構築し、ConversionとRetentionの改善にもつなげた。
担当はUI設計だけではなかった。
物理・デジタル接点を横断するオムニチャネルUX戦略・設計をリードしました。
Discovery、Research、Journey Definition、Design Direction、Stakeholder Alignment、Validation、Deliveryまでを責任範囲としました。
私自身は、リサーチと行動データをジャーニー改善、Interaction Model、Prototype、Product Recommendationへ変換しました。
Product Manager、Engineer、Business Stakeholder、Designerと協働し、リサーチ結果とPrototypeを共通の意思決定材料として使いました。
組織上のチャネルではなく、顧客の完全なジャーニーを一つのプロダクトとして扱う。
- 自分がリードした領域と、チーム全体の実装責任を明確化。
- チャネル所有ではなく、顧客体験の継続性を基準に議論できるようになった。

大きな問題は、チャネルをまたぐ瞬間に現れていた。
リサーチとジャーニー分析から、摩擦の多くは一つの画面ではなく、接点間の移動によって生まれていることが分かりました。
文脈が失われ、情報を再入力し、タスクをやり直し、次に何が起こるか分からなくなる場面がありました。
- 接点をまたぐ情報の再入力。
- チャネル変更時の進捗消失。
- 異なる用語・ステータス。
- Handoff時の責任範囲の不明確さ。
- 組織上のチャネル分割と実際の顧客行動の不一致。
- 個別Touchpoint改善からEnd-to-End Journey設計へと視点を変更。

継続性を「見た目の好み」ではなく、プロダクト要件にした。
中心となった問いは、「顧客がチャネルを移動しても、何を維持しなければならないか」でした。
デザイン案は、ユーザー行動、事業目標、技術的実現性、業務制約をもとに評価しました。
Identity、Intent、Progress、Status、Recoveryを維持しつつ、各チャネルには最適なInteraction Patternを選択する。
- すべてのUIを同じにする必要はなくなった。
- 一方で、顧客のジャーニーとしての一貫性は維持できるようになった。
リサーチとPrototypeを、意思決定の道具として使った。
Product Manager、Engineer、Business Stakeholder、Designerと連携し、実装前にTrade-offを評価しました。
デザインの好みではなく、Research、Behavioral Data、Prototype、Test Resultを可視化して議論しました。
- User Needs
- Business Objectives
- Technical Feasibility
- Operational Constraints
- Usability Findings
- Behavioral / Experiment Data
- Cross-functionalの議論をEvidence-based Prioritizationへ移行。
- 実装前にRiskとTrade-offを把握しやすくなった。
方向性を決めた後も、実装まで関与した。
検証済みConceptを詳細UX/UIへ展開し、Engineering Handoff、Implementation Review、Testing、Post-release Optimizationまで継続して関与しました。
その結果、Research InsightとDesign Intentを、実際に顧客へ届くExperienceまでつなげることができました。
- Implementation中にUX課題を修正。
- リリース後もBehavioral DataとExperimentを用いて継続改善できる状態を構築。
UXの成果を、ユーザビリティだけでなくProduct Behaviorで評価した。
目的は、見た目を統一することだけではありませんでした。顧客がよりスムーズにジャーニーを進み、継続して利用することまでを成果として捉えました。
- Conversion Rate:+25%。
- 30-day Retention:+50%。
- UX上の意思決定を、測定可能なProduct Outcomeへ接続。
- 複数のTouchpointではなく、一つのSystemとして継続改善できるCustomer Journeyを構築。
JAPAN / U.S. UX LENS
市場が違えばサービス期待は変わる。それでも継続性の重要性は変わらない。
以下は本プロジェクト固有の調査結果ではなく、市場適応時のUX観点です。
日本では、重要な場面で確認、予測可能性、人による丁寧なサポートへの期待が高くなる場合がある。
米国ではSelf-service比率が高く、Speed、Direct Control、明確なRecovery Optionが重要になる場面が多い。
基本となるJourney Architectureは共通化しながら、Tone、Escalation、Interaction Patternを市場に合わせて調整する。
WHAT THIS PROJECT DEMONSTRATES
Senior UXの役割は、顧客理解・プロダクト判断・事業成果をつなぐこと。
このプロジェクトの価値は、複数画面を制作したことではありません。
顧客ジャーニーを共通理解にし、Cross-functionalに意思決定し、その結果がProduct Outcomeへつながったかを評価できる仕組みを作ったことです。
デザインの単位はチャネルではなく、顧客ジャーニー。
